TS-590SGとVL-1000を使う
10年くらい前だったと思いますが、サラリーマンとして終わりが見えて来た頃に、人生最後のリグと思って(心に決めて)買った八重洲無線のFTDX5000Dだったのに、物欲の煩悩と云うのは際限がなく、フラフラッと目移りしていたところにAttractiveなエポックがあって、ちょっと惹かれていたKENWOODのTS-890Sに乗り換えてしまった。

FTDX5000とVL-1000を連動で使っていたので、この使い勝手は何とか継承したかった。
TS-890Sに乗り換えたからには、FTDX5000Dは役割を終えるので山陰地域の某局に譲り、当シャックの主人にはこのTS-890Sに座ってもらう事となりました。
しかし、つながる相手を失ったVL-1000をどうするか....
新顔のTS-890Sは、今までHL-2.5KFXと連動していたTS-590SG70(KENWOOD70周年記念 Internationalモデル、世界に230台だけ)と交換して、HL-2.5KFXとタンデムを組むことにし、TS-590SG70は相手を失ったVL-1000とセットとすることにした。
しかし、勢いで決めてしまったものの、さて、今までの快適な使い勝手はどうしよう....と考えねばならなくなって、まずそのインターフェースとして思い浮かんだのは、以前から使っていたFTC(JF1RXM/近藤さん設計)でした。
私自身、FTCの早い時期からのユーザーとして、とても良いインターフェイスだと思うし、実際、過去皆さんにもお勧めしてまいりました。
FTCを作りました *キット時代の製作実例
しかしいろいろあって、今回はそのFTCではなく、JA4BUA桒原(くわはら)さんのキットで新しい事に挑戦して見ることみることに致しました。
この製品は、LIF-59と云います。桒原さんのホームページでご覧下さい。
LIF-59 *インターフェースのページにリンクしています。

LIF-59
他社間トランシーバーとリニアアンプ等のバンド自動追従インターフェース

| LIF-59が私にとって都合の良かった点 |
- 当初の設計が、KENWOOD製のリグと八重洲製のVL-1000の接続を想定していた。
- 操作が簡単そう(FTCにあったようなスイッチ類がない)
- キットとは云え、作りやすそうで価格も安い(笑)
| その他の特徴 |
- Kenwood、Elecraft、またはYaesuのCATで、トランシーバーの表示周波数とModeを、ICOMのCI-VとYaesuのバンド情報に変換する。
- ICOMのCI-Vを4Bit-BCDバンド情報に変換して VL-1000の自動追従を行う。
- USB-仮想シリアルport(VCP)を内蔵し、PCのLog-soft等も同時に使える。
- VL1000のチューン出力(F-set)を接続した場合、Kenwood-TRXからCWキャリア送信ができる。
- TS-590,TS590G,TS990, FT2000,FT3000,FT5000,FT9000との接続を想定。
リニアアンプは、IC-PW1とVL-1000(JRCは通信Flameが開示されていないため未対応)
Ver.3でICOM製リグとVL-1000の組み合わせも対応した。 - IC-PW1等に送るMode情報は、LSB、USB、AM、FM、CW、CW-R、FSK、FSK-R、その他はFSKを送る。
その他のModeの場合、LIF-59前面LCD表示はDIG表示。 - CI-Vの端子に複数の外部機器をパラ接続可能。IC-PW1、Steppir等の伸縮アンテナ。
- 価格は\10,000
| 製作まで |
JA4BUA桒原さんのホームページの記載に従って注文したところ、以下のような状態で現物が送られて来ました。
| 組立 |
我がシャックは狭い部屋なので、本当はこのインターフェースも出来るだけ小形に組み立てたかったけど、メイン基板の大きさは小形ながら、表示部の大きさからある程度のケースサイズが必要と云う事で、桒原さんのホームページにあったタカチ製のSY-150Aと云うプラスチックケースを筐体に使う事にしました。
表裏のパネルはアルミ板なので、大変加工しやすく助かりました。
でも、ケース自体はやっぱり大きいですけどね(笑)
秋月電子の通販で、\940で購入できました。
| 平頭ネジの使用 |
折角なのでちょっとお化粧を。
平頭のネジにして、見栄えを気にして見ました。
実はこのネジ、当地のホームセンターではなかなか見つからず、わざわざ太田市のジョイフル本田まで出かけて購入して来ました。
後日、JE1SYN/池田さんのアドバイスで、もっと近くにネジ専門店があると教えていただいたのですが、この時はそれを知らず残念でした。


| 接続と動作確認 |

通電したらまず「あれ?」って気がついた。
写真の通り、LCDの一行がドット抜けとなっている。
ま、中華製品でしょうからこういう事もある、と、後刻桒原さんに連絡するとして、動作確認を続ける。
TS-590SGのバンドチェンジと連動して、瞬時にバンドが切り替わる事を確認。
この状態なら、かつてのFTDX5000Dとの連動と何ら変わる事なく、全く異機種間の接続であることを意識させないので満足しました。
もちろん、WSJT-Xのバンドチェンジで切り替わるのは云うまでもありません。
| 完成 |
LCDのドッと抜けの件、桒原さんに連絡したら即日代品を発送していただけて、2日後に到着しました。
早速、液晶部を交換すると共に、少し正面パネルのLED3点の配線を手直しして完成。
LIF-59を入手して約半年、その間とても快適にTS-590SG70とVL-1000が動作しています。
操作も簡単で、これはもうシャックにはなくてはなりませんね。
接続するリグの数を絞り、それ自体は汎用性がないように思えますが、実際はリグを交換する機会というのはそう多くないはずなので、それより導入のしやすさや、飲み会2回分くらいで購入できる点は大いにメリットがあると思います。
でも、液晶表示部の大きさからこのサイズが作りやすいかも知れません。